はじめに
こんにちは!リクロスの木藤です。
今回は、複数部署が関わる自治体営業のチェックポイントについて書いていきます。
企業様のサービスによっては、デジタル系部署が各部署共通のシステム導入を取りまとめたり、現場が主導して公共施設全般の話が進んだりします。
複数部署が関わる自治体営業をどのように進めていくべきか、チェックポイントがありますので、サクッと見ていきましょう!
そんなに複雑な内容ではありません。
複数部署が関わる自治体営業のチェックポイント
ポイントはサイフ、取りまとめ、熱意です。
①サイフはあるか
サイフ(予算)がある部署かどうかは1つのポイントになります。
ある部署にテレアポした際に、「予算がついているのは○○課なのでそちらにお願いします」と言われるようなイメージですね。
ただし、例えば3つの部署が導入しているサービスがあった際に、3部署ともサイフ(予算)がある場合もあるので注意してください。
②取りまとめはいるか
その場合は、どこが話を取りまとめている部署か確認しましょう。
ここ数年ですと、部署をまたぐシステムの話であれば、情報政策課やDX推進課のような部署が取りまとめる場合などあります。
関連して注意したいのは、取りまとめ部署であっても、話を進めたがらない場合がある点です。
公共施設予約システムを例に、「こんなこともあり得るだろうな」ということを書きます。
そもそも公共施設予約システムとは、名称のとおり住民が公共施設を予約するためのサービスです。オンラインで空き状況を確認できて、そのまま予約できるようなものですね。
システムということもあり、本来話をとりまとめるのはDX推進課だとします。
しかし、契約担当課は生涯学習課。
予算自体は生涯学習課だけでなく文化課やスポーツ課など、施設所管課全てが持っている。
さらに、公共施設予約システムを主に扱うのは現場。直営の場合も指定管理も。
こういった状況だと、それぞれ以下のように言う場合も想定されます。
- DX推進課「DX推進課が取りまとめだが、実際の運用は現場だからそっちに話してほしい」
- スポーツ課「契約は生涯学習課がしている」
- 生涯学習課「実際にシステムを活用しているのは現場の施設。現場から話が挙がってこなければうちの部署では検討できない」
これだと話はどうしても進みづらいですよね。
③熱意はあるか
そこで結局いつもの結論に落ち着きますが、最後のポイントは「熱意はあるか」です。
複数部署が関わる場合、役割分担通りに「じゃあうちの部署で話を聞きます」となる場合もありますが、たらい回しされる場合もあります。
そういった時に大事なのは、熱意(やる気)のある担当者をいかに見つけるかでしょう。
ある職員が個人的には進めたくなくても、別の熱狂者が話をガンガン進めることは、自治体に限らず職場ではよくある話。
営業リソースにもよりますが、狙いたい自治体があれば複数の部署にアプローチすることもオススメです。
最後に
複数部署が関わる自治体営業のチェックポイントについて書いていきました。
サイフはあるか、取りまとめはいるか、熱意はあるか。この3つの観点で各自治体の状況を整理できれば、今後のアプローチの参考にもなります。
地味にアプローチを重ね、開拓できた時は自治体営業の楽しさを感じられそうですね。
今回もお読みいただきありがとうございました!
1994年愛知県豊橋市生まれ。東北大学卒業後、新卒で市役所へ入庁。文化課や中央省庁への出向、転職してリクルートで営業を経験後、株式会社リクロスを創業。リクルート出身のメンバーを中心に自治体営業の支援に取り組みつつ、自治体営業プラスを運営。