自身の経歴(市役所→リクルート→独立起業)を振り返ってみて

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はじめに

こんにちは!リクロスの木藤です。

今回は自分にインタビューみたいな形になりますが、自治体営業を支援する立場として、これまでの経歴を振り返ってきます。

もし市役所を辞めていきなり自治体営業支援を始めたらどうだったのか?

もしリクルートだけ経験して今の仕事をやっていたら?

そういったことを考えてみたいと思います。

結論

結論、市役所とリクルート(法人営業)どちらも経験して本当に良かったです。

むしろ片方の経験だけだと、営業支援の質が今より間違いなく下がっていたという思いがあります。

自分のキャリアを正当化するようなバイアスがかかっているのでは?とも思いましたが、いつ・何度考えても、「両方を経験して良かった」と自信をもって言えます。

具体的に見ていきましょう。

市役所の経験がなかったら

仮に市役所の経験がなく、リクルート(法人営業)からキャリアを始めたとします。

リクルートで営業力を身に付けたら、(興味が向いたら)自治体営業の支援を始めること自体はできたでしょう。リクルートブランドもあるので、交渉次第では発注してくださる企業様もいらっしゃるはずです。

それでは、市役所の経験がなかったらどうなるのか想像してみます。

お客様に信頼されにくくなる

まずこれは外せないです。

やはり、「リクルートで営業していました」だけでなく、「市役所(と出向先の中央省庁)で営業を受ける側でした。契約手続きも何度もやりましたし、部署が小さいこともあり予算要求の主担当もやらせてもらいました。」と言えるのは、お客様にとっても非常に安心材料になるでしょう。

自治体の解像度がずっと低いまま

仕事されている方ならほとんどが共感してくださると思いますが、やはり半年程度経験するだけでも、その職場で働くことに対する解像度は圧倒的に高まります。

もし自治体で働いていなかったら解像度が低いままなので、営業する側に偏った的外れなアドバイスを企業様にすると考えるとゾッとしますね。

また、本メディアで公務員インタビューしていて感じるのは、やはり私が元公務員だったこともあり、公務員の方がぶっちゃけ話を遠慮なくしてくださります。

(ちなみにですが、企業インタビューもあります。今後どんどん増やしていきたいです。)

ネット上に出ている行政の表層的な情報だけでなく、自身の経験に加えて、同じ自治体経験者の仲間のリアルな経験を知れるポジションにいるのは非常に貴重だと感じます。

リクルート(法人営業)の経験がなかったら

それでは、もしリクルート(法人営業)の経験がなく、自治体からそのまま独立起業したらどうだったでしょうか?

お客様に信頼されにくくなる

先ほどと同様です。

自治体から転職活動にチャレンジした方ならほとんどが共感してくれると思いますが、自治体経験は少なくとも転職市場において高くは評価されません。

はっきり言うと、私自身「低く見られているな」と感じることもありました。

自治体経験だけで「市役所で営業受けていたので、御社の営業も支援できますよ」と言っても、多くの企業様に相手されなかったと思います。

リクルートの経験と掛け合わせることで途端に「日本に一人しかいない存在」になれている実感がありますし、おそらく2025年1月時点で本当に日本で私だけでしょう。

法人営業や個人営業と比較しながら自治体営業を考えられる

リクルートでは一応法人営業でしたが、宿泊施設向け営業だったのでペンションなどの「1人社長」の企業様に営業することもありました。

「法人営業だけれども個人営業の要素が強い」とは当時の周囲のメンバーも言っており、法人営業や(ほぼ)個人営業を経験した上で「じゃあ自治体営業ってどんなものなんだろう」と考えられることも非常に貴重だと考えています。

最後に

結果的にリクロスから企業様へのPRのような内容になってしまいましたが(笑)、こと自治体営業に限ると、非常に貴重な経験ができたことは自信を持って言えます。

今後も皆様のお役に立てる記事を更新していければと思います。

引き続きよろしくお願いいたします!

この記事を書いた人

1994年生まれ。東北大学を卒業後、豊橋市役所へ入庁。文化課と中央省庁出向を経験後、リクルートで法人営業に従事。その後、株式会社リクロスを創業し、自治体営業の支援に取り組む。

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