自治体営業で自治体職員の方とやり取りする上で意識していること!

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はじめに

こんにちは!リクロスの木藤です。

今回は、自治体職員の方とやり取りする上で私が意識していることについて書いていきます。

内容としては自治体営業に限らず大事なことだと思いますが、自治体営業においては一層重要度が増す内容だと思っています。

私の公務員&自治体営業経験を踏まえてお伝えできればと思います。

それでは早速見ていきましょう!

自治体営業で自治体職員の方とやり取りする上で意識していること

結論から申し上げますと、「配慮はするけど遠慮はしない」です。

自治体職員には特有のルールや雰囲気によりいろいろ縛りがあります。

配慮する、について

私自身、行政内部で働く人間としてルールの多さにびっくりしました。

また、住民の厳しい目などから生じる雰囲気を感じることもありました。窓口部署の方がもっと大変だったと思います。

税金を喜んで払う住民の方は少数なので、厳しい目が向けられるのはある意味仕方ないでしょう。

さらに、行政は民間よりもサービス提供相手を選べません。テレビやYouTubeであれば「嫌なら見るな」と言えますが、行政職員が言ったら大炎上します。

サービス提供相手が幅広い(というか住民全員)ので、何かチャレンジしたら「そんなことに税金を使うな」と言う層もいるでしょうし、チャレンジしなかったら「これだからお役所仕事は」「前例踏襲してるだけで給料がもらえていいな」と言われます。

そんな状況であれば、チャレンジするにしても石橋を叩きながらになりますし、石橋を叩き続ける職員がいてもしょうがないでしょう。

窓口部署だとペットボトル飲料すら机に置けない、みたいな話も何度も聞いたことがありますね。

さて、自治体職員から見ると、民間事業者も住民と同様に「クレームを言ってくる可能性がある存在」です

なので、架電でアポ打診されたとしても、断り理由すらまともに言えない方も多いです。

断ると民間事業者から「地域のためになると思って提案しているのに、なんで話すら聞かないんだ!」と言われる可能性がなくもないからです。

だから「とりあえず資料を送ってください」と言って受け入れた形を取れば、いったんは話が済むんですよね。あとは、「興味があればこちらから連絡します」は「NOと言うとクレームつけられるし、こちらから連絡すると言っておけば何度も連絡が来ないだろう」みたいなニュアンスだったりします(笑)

いろいろ書きましたが、よく言われる「公務員は保守的」「厳しい目を向けられる」などについて、解像度がより高まりましたでしょうか。

そういった事情を配慮した上で接することが大事なのは言うまでもないでしょう。

遠慮しない、について

しかし、事情を配慮した上で、遠慮なく話を進めないと営業活動が早々に終了しています。

なので私は、主に「どのようにしたらできるか」「住民目線でどうすべきか(あるべき姿はどうか)」といった形で話を進めることが多いです。

「こういったルールがあるからできない」と言われたら、「ではどのように進めればできますか?」「ルールに則った上で、どういう形であれば住民サービスの向上に繋がりますか?」。

「忙しいのでお話は聞けません」と言われたら、「ではいつならお時間いただけますでしょうか?弊社としては来月でも再来月でも構いません」。

「その日は予定があって参加できません」と言われたら、「日程をずらせば参加できますか?」。

などなど、遠慮なく一歩二歩は踏み込んで会話しましょう。

最初の反応が良くなくても、それは自治体職員のクセによる反射的な対応の場合もあるので、話を進めていけばあっさり予算要求まで進むことも珍しくありません。

自治体営業に限らずですが、表面上の言葉に踊らされずに、一歩二歩踏む込む。

試行錯誤を重ねて自治体営業のレベルアップを図っていただければと思います。

最後に

自治体職員の方とやり取りする上で意識していることについて書いてきました。

これからも、ネットに出ている情報(予算編成スケジュールなど)だけでなく、行動の背景などもお伝えできればと思います。

この記事を書いた人

1994年生まれ。東北大学を卒業後、豊橋市役所へ入庁。文化課と中央省庁出向を経験後、リクルートで法人営業に従事。その後、株式会社リクロスを創業し、自治体営業の支援に取り組む。

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